見出し画像

デジタル技術で「横浜ラポール」をアップデートする提案募集中!

皆様こんにちは。
横浜市デジタル統括本部です。

 2021年はコロナ禍の中で行われたパラリンピックが大変な盛り上がりを見せましたが、皆様ご覧になりましたでしょうか。

どの競技も熱い闘いが繰り広げられる中、見事銀メダルを勝ち取った車いすバスケットボール日本代表の古澤選手、鳥海選手、赤石選手、髙柗選手は、実は横浜に縁があるということで「横浜市スポーツ栄誉賞」が贈られているのは知る人ぞ知る話です。

そんなこともあり今熱い障害者スポーツですが、横浜における障害者スポーツと文化の拠点「横浜ラポール」では、デジタル技術を活用した創発・共創によるデジタルガバメントの取組みが進行中です。

横浜ラポールをハックせよ!?

デジタルガバメントの取組を進める横浜市デジタル統括本部では、現在、横浜市経済局が運営する「I・TOP横浜(アイトップヨコハマ)」と連携した実証実験の提案企業・団体を募集しています。

I・TOP横浜は、正式名称を「IoTオープンイノベーションパートナーズ」といい、横浜経済の強みである「ものづくり・IT産業の集積」を活かし、IoT等(IoT、ビッグデータ、AI、ロボット等)を活用したビジネス創出を支援するプラットフォームです。

デジタル統括本部では、「I・TOP横浜」の取組の一つで、企業や団体などから受けた提案の実証実験を通じて、社会課題の解決や製品化・サービス化を目指す「I・TOP横浜ラボ」とタッグを組み、障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」をフィールドとした実証実験プロジェクトを実施しています。

このプロジェクトでは、横浜ラポールにおけるサービス向上に資するデジタルソリューションを企業や団体などからご提案いただき、実際に横浜ラポールの現場での実証実験を通じて利用者への新たなサービスや価値の提供に繋げることを目的としています。

横浜ラポールってどんなところ?

横浜ラポールは、障害者がスポーツ、レクリエーション、文化活動を通じて、健康づくりや社会参加の促進をはかるとともに、市域における中核施設として、障害者が主体的に参加する中から市民交流を活発に行ない、この活動を広く発展させていくことを目的として平成4年(1992年)に開館しました。

横浜ラポールの「ラポール」は、フランス語で「心の通い合い」という意味です。

横浜ラポールが障害者を中心とした市民相互の交流の輪を広げ、誰もが社会の一員として生きがいを見つけることができる社会づくりのための拠点になってほしいという願いが込められています。

メインアリーナ、サブアリーナ、プール、1周160mの地下トラック、フィットネスルーム、視覚障害者にも対応したボーリングルーム、アーチェリー場などスポーツ施設の他、陶芸や料理などが楽しめる創作工房、障害のあるお子さんが安全安心に楽しめるおもちゃの貸し出しを行うおもちゃ図書館、300名定員のラポールシアターなどの文化施設があります。

横浜ラポールのプール
プール
横浜ラポールのボウリングルーム
ボウリングルーム

しかし、開館から30年が経過していることや、コロナ禍の影響などによって様々な課題が生じ、人的リソースの不足で新しい技術を取り入れていくことが難しいという状況から、今回のプロジェクトに参加し「障害者のスポーツ文化施設を活用したデジタルソリューション」について広く提案を募ることとなりました。

主な募集テーマ

ひとつめは様々な障害がある施設利用者に対する施設の利用しやすさの向上です。

例としては、施設利用者との窓口コミュニケーションのサポート、施設利用者の施設内における読書や動画視聴等の文化体験のサポート、施設利用者の施設内の移動のサポート等が挙げられます。

また、上記以外にも来館者の管理をはじめとする多くの施設運営業務が手作業のままで非効率、という状況を解決してくれるデジタルソリューションの提案なども歓迎です。

ふたつめは様々な障害がある施設利用者に対するスポーツ・文化活動に関する提供プログラムの価値向上です。

例としては、VR技術やロボット技術などを活用した施設利用者の認知・身体機能の拡張による新たなスポーツ体験や文化体験の提供や施設利用者の認知・身体の状況を踏まえたスポーツ体験、リハビリやトレーニングのプログラムの提供等が挙げられます。

文化活動の拠点としての機能もありますので、プロジェクションマッピング等の技術を用いたエンターテインメント系の提案も対応可能です。

動線上の情報表示
動線上の情報
聴覚障碍者とのコミュニケーション用の筆談ボード
筆談によるコミュニケーション
布製アームバンドによる受付
布製アームバンドによる受付

横浜ラポール 小野課長コメント
横浜ラポールはR4年度に30周年を迎えます。この間、年間40万人を超える多くの方にご利用頂いていますが、施設の老朽化や30年前から変わらぬ(変えられぬ)アナログな業務の在り方が課題となっています。利用時の総合受付や施設毎の受付が簡便にできるような提案や、団体の方も予約しやすくなるような提案をお待ちしています。
 昨年のパラリンピックで折角盛り上がったパラスポーツや障害者の社会参加の機運にしっかり対応していくために、社会にマッチしたデジタル技術を取り入れて、業務の効率化と利用者サービスの向上に努めていきたいと考えています。

提案を募集中です!

提案にあたっての応募資格等はこちらをご覧ください。

スポーツ×文化×デジタル技術のタッグで多くの市民や障害者が「心の通い合い」ができる横浜ラポールの実現に向けて、皆様の提案をお待ちしております。